マンションをリノベする場合は、床と天井と壁の仕様に注意!

共同住宅で最も多い鉄筋コンクリート造のマンションの場合、隣との境の壁(界壁)や天井、床は鉄筋コンクリートのため、この部分は手を入れることはできません。
しかし、内部の間仕切りは木や軽鉄で作られており、この部分は構造体ではないので、自由に変えることができます。
ただし、床や天井の仕様で気を付けなければならないことがあります。

床や天井の仕様には、仕上げ材(フローリングやクロス)をコンクリートの躯体に直に貼る直貼り工法と、コンクリートの躯体と仕上げ材の間を、束や根太、吊木などで空間を作る二重床・二重天井があります。

二重床・二重天井は、コンクリートの躯体と仕上げ材の間に空間があるので、配管や配線の経路変更が容易で間取りも自由に変更できます。

一方、直貼り工法はコンクリートの躯体との間に空間がないため、配管・配線の経路変更ができません。
特に、照明器具は配線が直にコンクリートの躯体から出ているので、移動することもダウンライトに交換することもできません。
どうしても移動したい場合は、新たに天井を組んで二重天井としなければならないので、その分天井が低くなります。
また、配管の経路変更ができないので、水廻りの移動もほとんどの場合不可です。

鉄筋コンクリート造にもラーメン架構形式壁式があります。
ラーメン架構形式は、柱と梁で架構を組み構造を支える方式で、壁式は柱、梁の代わりに耐力壁で構造を支えています。
壁式は住戸内の間仕切り壁も耐力壁なので、壁を移動することはできません。よって、間仕切りの変更は不可と考えて良いでしょう。

鉄筋コンクリート造と言えばほとんがラーメン架構形式ですが、5階までの低層マンションではときどき壁式のこともあるので、注意が必要です。
平面図をみたときに、柱型がなかったら壁式の可能性が大きいです。

よって鉄筋コンクリート造のマンションの場合、リノベーションのし易さは以下のようになります。

(1)ラーメン架構形式 二重床・二重天井 ◎
(2)ラーメン架構形式 直貼り工法    △
(3)壁式鉄筋コンクリート造       ×

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